お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
「バカ、順番おかしんだよ。“元カノが祐介さんのことを想ってる”って言いたいんだろ?」
ドリンクバーのジュースを持って、席に戻ってくる光瑠くんの顔が呆れてる。
「そ、そう……!例えばだけど」
「な〜んだ。ビックリしたじゃない。さすが槇田くんね、ひまのことは何でもわかってる」
「でもそれ関係なくね?現に今は陽葵の彼氏なんだろ?」
「たしかに」
光瑠くんの隣に座っているあっちゃんが、大きく頷く。
「そう、なんだけど……その元カノ、ゆうくんとバイトが一緒なの。この前ゆうくんのバイト先行ったんだけど、すっごく仲良かったし……電話だってしてた」
「え、何それどーゆうこと?」
「ゆうくん優しいから助けてあげるのは当たり前のことで……だけど距離が近いと、やっぱり嫌って思っちゃって」