お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
魅力的なところ
ゆうくんが帰ってから、ずっと心臓がバクバクと騒いでる。
いつ言おう……。
さっきから、頭の中はそればっかり。
疲れてるだろうから、ご飯食べた後のまったりする時間帯?
そのタイミングか1番良い気がしたんだけど……なんでか、ゆうくんってばご飯の時あんまり喋らなくて。
それが、私を弱気にさせてしまう。
今言うタイミングじゃない?
怖い。怖い。
お皿を洗い終え、ソファに座ってるゆうくんを見つめると不意に振り返って。
思わず目を逸らしてしまった。
わっ……!
違うのに、無意識に身体が動いてしまった。
「陽葵」
その声にビクッとしてしまって。
違う。違うのに……
私の思いとは裏腹に身体が反応してる。
怖がってる。
恐る恐る顔を上げると、いつの間にかゆうくんは立ち上がってて。