お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
「……」
甘えたくてそう言ったけど、何も言わないゆうくんに不安になって。
「ダメ……?」
顔を上げればギュッと抱きしめられた。
ドキドキと騒ぎ立てる心臓とは別に、もう1つ早い鼓動が聞こえて。
これって……ゆう、くん?
確かめたくて、ゆうくんの腕の中で少しだけ動くとギュッと力が強まった。
「可愛いが過ぎる」
「ひぁっ」
耳元で聞こえる声に、何でか背中がゾクゾクして変な声が出てしまった。
「煽ってるの?」
「ちがっ……」
恥ずかしくて顔が熱くなるのがわかる。
「一緒に寝るってことは、お触り……するよ?」
その声に心臓が余計早くなって。
小さく頷けば、プシューッと頭から湯気が出てしまうんじゃないかってくらい熱くなる。