お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。

その時より寂しいって思う気持ちは大きくて。


あの頃はまだ付き合ってなかったからだと思う。


だけど長く一緒にいた分、今は寂しい気持ちが完全に支配して。


本当は2週間前からカレンダーを気にし出してたの。




“あと少しで終わっちゃう”って。


そのたびにすごく寂しくて……。


だけど、また困らせちゃうのは嫌だから我慢して。




「……いつでも、いいの?」

「うん」

「私……寂しがり屋だから、毎日電話しちゃうよ?」

「うん。いいよ」

「迷惑じゃない?」

「ハハッ何で。そんなわけないよ」


その言葉が“当たり前だよ”って言ってるみたいで、クシャッと笑うゆうくんに胸がキュンとする。



私の隣を歩くゆうくんの歩幅とか、

車道側を歩いてくれるところとか、


いろんなことに対して当たり前のようにしてくれるゆうくんは最高の彼氏で。


< 461 / 493 >

この作品をシェア

pagetop