お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。

やっぱり優しいんだ。

クールな部分は私が知らないだけで。


なんて少し凹んでいたら、

「でも、今思えばそれ全部義務みたいなものだったのかなぁって」

不思議な言葉が聞こえて。


「“義務”??」

「そ。“彼氏としての仕事をまっとうしてるだけ”みたいな」


???

余計訳わかんなくなる。


仕事?

どう言うこと??


「祐介って普段どんな感じ?」

「えっと……優しくて、まだ行けてないけど私の好きな場所とか調べてくれたり、わがままとかいっぱい聞いてくれて……」


わがままばっかり言うから、時々我慢しなきゃってちゃんと思ってるよ?

迷惑かけたくないもん。



「ふふ、愛されてるなぁ」

「え?」

「私はそういうの無かったなぁ」

「そうなんですか?」


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