お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
「っ……!」
慌てて隠すけど……
絶対見られたっ……!!
「……それは誘ってるって取っていいの?」
「や、ちが……」
「違うの?」
「ち、ちが……」
や、やだ。
そんな艶っぽい顔で見つめないで。
悲しくもないのに、恥ずかしさで涙目になってしまう。
もう、まともにゆうくんの顔が見れない。
「陽葵のイメージとは少し違うけど……?」
「や、これは……ゆうくんが……」
恥ずかしくて、最後まで言えなくて、口の中でモゴモゴと喋る。
「俺が、何?」
こんな時にも優しい声出すんだもん。
心臓が保たない。
「……喜ぶ、かなって……」
「……可愛いすぎ」
ゆうくんからため息が溢れて、小さく「勘弁して」って言う声が聞こえた気がした。
「そんな可愛いことしないで。俺が保たなくなる」