お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
私の夢
サァァァ……──
今日は朝から雨。
カーテンの隙間から顔を覗かせて外の様子を伺う。
止む気配が無い雨にカーテンを閉めて。
それを何回も繰り返した。
はぁ……
1ミリも変わらない景色に、もう何度目かのため息をついた。
早く止んでくれないかなぁ……。
「陽葵、そんな所にいないでこっちにおいで」
ソファの上で手招きをするゆうくん。
ゆうくんの“おいで”って言うときの声が好き。
優しい声に胸がキュンってするの。
ゆうくんの隣にちょこんと座って。
ちょっぴり照れくさくてモジモジしてしまう。
「アイス食べる?」
「食べる!」
冷凍庫からソーダ味のアイスを取り出したゆうくんは、それを2つに割って。
「はい」
「えへ、ありがと」
一口噛むとシャリッと音がした。
やっぱり美味しい♪