お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
残りのアイスを食べようとすると、ポロッと2つに割れて1つは口の中に入らなかった。
たぶん、今までに無いくらい頭がフル回転したと思う。
あの一瞬で
“アイスが落ちる”
“また汚してしまう”
その言葉が脳裏に浮かんで、1つは口に入れて、もう1つはちゃんとキャッチしたんだから。
自分でもビックリ。
溶ける前にもう1つのアイスを口に入れて手を洗いに行こうとした時だった。
ゴロゴロゴロ……
「キャッ」
雷の音に思わずしゃがんでしまった。
近くじゃないけどそれほど遠くもない雷の音に、怖くて立ち上がれない。
うぅ……
ゆうくん大丈夫かな……
ギュッと手を握るとアイスのせいでベタベタ。
うぅ……
ゆうくんいないのに……怖くて動けない。
でもでも、こんなリビングのど真ん中にいる状態でまた雷が鳴ると思うと恐ろしくて。