お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。

「えへへ、ゆうくんには助けられてばっかりだよ」


ちょっぴり大胆だけど、コテンとゆうくんの胸に寄り添って。

そしたらゆうくんは頭を撫でてくれた。



ゆうくんが柔らかく笑うから、この雰囲気に私もずーっと考えてたこと言っちゃおうかなって思ったの。


「私ね、夢があるの」

「どんな?」

「将来大人になって結婚して子供が出来たら、その子が生まれると同時にくまちゃんをプレゼントするの」

「何でくまなの?」

「えへへ、それはね……」


その子がくまちゃんと一緒に成長して、楽しかったとき、辛かったとき、くまちゃんがいつもそばにいてくれたよね。

だから頑張れる。

くまちゃんがいるから頑張れる。


くまちゃんはその子にとって1番最初の友達。


その子が大きくなっても、どこか棚の隅にでも大事に飾ってくれてたら良いなって。


そんな夢みたいな話をゆうくんに話した。


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