お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。

「うん」

ゆうくん達が布団を取りに行ってる間、貰ったものをキッチンに置いて、おばさんにお茶を準備しようと思った。


だけど、食器棚を開けてハッとする。


そうだった。

ゆうくん家コップが無いんだった。


どうしよ……。

紙コップとか無いかな。って思ったけど、さすがにそれを出してしまうと、ゆうくんの顔に泥を塗る。



こうなったら今朝使った私のコップ。それしかない。

変な数式があるけど綺麗に洗ったから大丈夫。


そう言い聞かせてお茶の準備をしようと思って、また手が止まる。

……お客さん用のお茶ってどこにあるの??


とりあえず、引き出しを片っ端から開けていくけどそれらしいものは全然無い。



もしかしなくても、無い……とか?


ゆうくん友達呼ばないって言ってたもんね。

その可能性はある。



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