お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
「それと、肉じゃが作ったから今晩のおかずにでも使ってちょうだい」
そう言って、おばさんはタッパーに入った肉じゃがをテーブルの上に置いた。
「多すぎじゃない?」
「2人で分けたら少ないわよ。あと、柔軟剤とかまだあるの?ハンガーは?足りる?柔軟剤は人数が増えるからすぐ無くなるわよ」
「……」
す、すごい……。
おばさんのマシンガンのようなトークに相槌すらできない。
洗濯の話をながらも、おばさんは袋から別のものを取り出した。
「食パンも買ってきたから……」
「わかった。わかったから」
手を前に出して強制的に会話を止めたゆうくん。
その光景を隣で見てて、たぶんゆうくんが止めに入らなかったら、おばさんは袋の中身全部出しただろうなぁ……なんて思ってしまった。