お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
「気持ちはありがたいんだけど、俺ももう子供じゃないんだ。それに、買い物もこれから陽葵と行く予定だったの」
「あら、そうだったの?」
「そ。なのに急に母さんが来たから」
「だって心配じゃない」
「だから、子供じゃないんだからそれくらいできるって」
「……」
両方の気持ちがなんとなくわかるから、私は苦笑いしかできない。
……あはは。困った。
「でも、ありがと」
ゆうくん、親に対しては素っ気ないのか、フイッと顔を背けた。
もしかして……照れてる?
立ち上がったゆうくんは、袋とテーブルの上に並べた苺達を回収してキッチンの方に回った。
「何かあったらすぐ言うのよ」
「はいっ!でも、ゆうくんがいるから大丈夫ですよ」
えへへ、
心配かけないように笑ってみせた。