お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。

その頃ゆうくんは小6で。


小3の頃の私が何をゆうくんにあげたのか覚えてないけど、小5の時は頑張った記憶がある。

確か、トリュフチョコ作ったんだっけ。

お母さんと本屋さんに行って調べて、初めてチョコレートを溶かして混ぜてって、ドキドキしながら作った。

可愛くラッピングもした。


完成したときすごくすごく嬉しくて。

ゆうくんに渡すときもドキドキして。


受け取ったときの照れながらも嬉しそうに笑うゆうくんに、涙が出そうなくらい嬉しかった。



でもそれが、ゆうくんにあげる最後のバレンタインだったんだよなぁ。


受験生のゆうくんは忙しくて、高校生のゆうくんは部活で帰りが遅かったし。

それに……ゆうくん、女の子と歩いてるの……見ちゃったから。

あげられないなぁって。



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