お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
あっちゃんと光瑠くん
ゆうくん家にお邪魔して今日で3日目なのに、未だゆうくんと遊べず。
昨日もおばさんずーっといて、結局お買い物ができなかった。
今だってゆうくん大学に行っていないし……。
ずっと一緒にいるのに〜〜。
どうして?
ソファの上でお昼のニュース番組を何となく眺めた。
テレビを消すと、真っ暗な画面に私の姿がポツンと映し出される。
窓の外からセミの鳴き声が聞こえて。
レースのカーテン越しに見える青い空は、雲1つ無く快晴。
寧ろ、そろそろ窓を閉めてクーラーつけなきゃ暑いくらい。
はぁ……。寂しい。
「ゆうくん、早く帰ってきてよ……」
ポツリと呟いたとき、遠くの方から声が聞こえた。
「お兄ちゃん待ってよー」
「早くしろって。置いてくぞ」
「やーだ!お兄ちゃんと一緒に公園に行くの!」
「暑いから帽子しっかり被れよ?」
バタバタと走る音。
ふふ、仲良しだな。兄妹かな?