お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
そしたら、光瑠くんはジーッと私を見つめて、どこか不機嫌そうな表情をした。
「アホ面。素っ頓狂な顔しやがって」
「へっ!?」
突然そんなこと言われるもんだから、思わずマヌケな声を出してしまった。
「な……なっ、何急に!そんなことわざわざ言いに来たの!?」
「ちげーよ」
ムッと口を尖らせる光瑠くん。
何で光瑠くんが怒ってるのってツッコミを入れたいところだけど、それよりも、まだ何か言いたそうな表情に疑問を持った。
「どーしたの?」
「は?何?」
「まだ何か言いたそうに見えて……」
もしかしたら私の気のせいかもしれないけど。
「……」
「??」
すごく言いにくいことなのか、私と目を合わせようとしない光瑠くん。
むしろ目を泳がせるようにソワソワしてて。
まるで挙動不審。