母は強くならなきゃ【完】

俊樹side

あれから2年経つが、ぜんぜん見つからない。

お袋は悪びれる事もなく『お見合いしない』と言うようになった。

親父は、『孫の事が気がかりだが』という。

そんなある日、佑斗から連絡きた。

《俊樹、すぐに、今から言う場所に来い》

佑斗は、それだけを告げるとすぐに切れた。

もしかしてと思った俺は、すぐに向かった。

ここから1時間ほどの隣の県だった。

「佑斗」
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