母は強くならなきゃ【完】
「・・・」

「莉愛、頼む。子供は?」

何を言おうが諦めきれない。

「俺はたまたま、こっちのクライアントに会いに来て、コンビニで君を見つけたんだよ」

佑斗はいつもは平日だが、今回は休日だったらしい。

「俊樹のお母さんが、訪ねて来て、赤ちゃんが女の子なら諦めてくれって言われて、家柄の釣り合う人をって言ったから怖くて・・・」

「そうか。それで子供は?」

「女の子だったの」
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