母は強くならなきゃ【完】
時間になりパパと入口へ。

「一人娘の晴れの姿を見れて良かった」

「パパ、いっぱい心配かけてごめんね。でも、もう大丈夫だから」

「あぁ、もう心配はしてないからな」

ドアが開いて、バージンロードをゆっくりと歩く。

先には白いタキシードを着た俊樹が立っている。

新郎側には田代の家族がいて、私の方にはママと佑斗さんと奈緒さんが座っていた。

『俊樹君、頼むな』と言えば『はい』と返事してからパパから俊樹の腕に絡めて神父さんのまで誓い合った。
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