母は強くならなきゃ【完】
「ちょっと良いかしら?」

「あっ、はい」

自分のマンションの部屋に案内すると

「お話があります」

「はい」

お母さんはソファに座って貰い、私は床にクッションを置いて座った。

「お腹の赤ちゃんが、男の子なら結婚を許しますが、娘なら諦めてちょうだい。

家柄と釣り合うお嬢さんをと考えていたの・・・息子の伴侶を・・・」

それだけ言うとお母さんは帰って行かれた。
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