母は強くならなきゃ【完】
「なぁ、ずっと黙ってないで、何とか言えよ・・・お袋」

ずっと黙ったままで時間だけが過ぎる。

しばらくするとチャイムが鳴り、親父が出ると『ほら、帰るぞ。週明けに決めよう』と爺さんが連れて帰ったお袋。

「では、週明けに会社で」

と田所さんも帰って行った。

「俊樹は知ってたの?」

「一部はな。だが、まさか、爺さんが来るとは知らなかった」

「それで、夕食とか頼めるかな・・・莉愛ちゃん」
< 84 / 389 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop