【短】蒼くんは私のことを愛したくてたまらない!
「…どう?」


「…おいしいです」


「そらよかった」


蒼くんは不敵な笑みを浮かべた。


思いがけずドキッとしてしまう。


「も、もう、びっくりしちゃうからやめてよね。新しいフォークもらってくるからそのフォーク貸して」


顔が赤いのを誤魔化すために、私は少し早口になる。


「俺はかまへんで」


「私がかまうの!」
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