【短】蒼くんは私のことを愛したくてたまらない!
「まぁまぁ。店員さんにも申し訳ないし…」


蒼くんは私をなだめながらさっきのフォークを少しずつ苺パンケーキのほうに動かしていき、上にのっていたマスカルポーネをすくい取った。


「な?」


そしてそのままパクリと食べてしまった。


「うう…蒼くん、これは間接キスだよ?分かってやってるの…?」


「何や。そないなこと気にしとったら、彼氏できてもうまくいかへんで?」


「余計なお世話…!」


再び照れた私を、蒼くんは愉快そうに見つめる。


はぁ…今日の蒼くんにはからかわれてばっかりです…。






「おいしかった~!」


お店を出て帰り道を二人で歩く。
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