【短】蒼くんは私のことを愛したくてたまらない!
「そりゃ嬉しいと思うよ。だって蒼くんかっこいいし優しいじゃない」


「...そっか。じゃ、誰かのものになる前に奪いにいこうと思う」


うんうん!その意気だ!散々だった私の分まで頑張って!


にこにこ笑顔で見送り体制に入った私に、蒼くんはちょっと笑って包みを取り出し、私に差し出した。


「はい。これ優奈に」


「わぁ...!ありがとう!」


きっとお菓子だよね。わざわざこんな一友人のために選んでくれたんだなぁ...


「ねぇ、中に何が入ってるの?」


クッキーかな、ガトーショコラかな?...私は、そんな軽い気持ちで質問したつもりだった。


「本命チョコ」


「ほん、めい...?」
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