【短】蒼くんは私のことを愛したくてたまらない!
『はー…でもマジで嬉しい。もうこのまま優奈のことお姫様抱っこして教室まで帰りたい…』


『いやいや、意味分からないこと言わないで。断固拒否だからそんなの』


『えー?』


『えー?じゃないよ!さっきから…キ、キスとか、天使すぎるとか、暴走しすぎだから!』


『これくらいは暴走のうちに入らへんって。…ほら、もうすぐチャイムなるから帰ろ』


さっと私の手をとって歩き出す蒼くん。


返事をする代わりに、私は掴まれた手をぎゅっと握り返した。



***

…告白の日から蒼くんの暴走は止まることなく、私の心臓はなかなか休まることがない。


だけど、人生が180度変わったかのように今までより楽しい生活を送っている。


恋って、こんなにふわふわしているんだなあ…
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