【短】蒼くんは私のことを愛したくてたまらない!
「ぼーっとして、どないしたん?」


回想を終えた私の顔を、蒼くんがのぞきこんできた。


「な、何でもないよ!」


まさか、告白された時のこと考えてましたなんて恥ずかしすぎて死んでも言えない。


慌てふためく私を見て蒼くんは不思議そうな顔をしたけど、数秒後にいたずらっ子みたいな笑みを浮かべた。


「もしかして、告白された時のこと思い出してたん?」


……⁉バレた⁉


図星をさされて何も言えなくなる。


「え…まさかほんまやった…」


「…うん」
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