【短】蒼くんは私のことを愛したくてたまらない!

***

「ここかぁ!初めて来たけどすてきなお店!」


パステル調の淡い外装は可愛さが前面に押し出されていて、若い女子たちで賑わっていた。


「蒼くん!ナイスチョイスだね」


「ま、優奈のことよく分かっとるってことやな」




「何名様ですか?」


入店すると可愛いエプロン姿の店員さんがやってきた。


「二人です」


私は自分と蒼くんを指し示した。


「ではこちらへどうぞ」


空いている席に案内されて座る。


「こちらのメニューからご注文いただけます。それから、カップルで来店のお客様にはカップル専用メニューが人気ですが、いかがなさいますか?」


「カ、カップル…!?」


店員さんの誤解に蒼くんがなぜか強く反応する。
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