開けずの手紙ー完全版ー/長編呪い系ホラー【完結】
その2
”これは…!!”
国上は右手で掴み上げたものを両手に持ち代え、表面の土を払うと…。
「カプセルに間違いないですな。もうひとつも近くにあるはずなので、ライト、近づけるだけ近づけて下さい」
「はい!」
和田は地面に膝をついて、穴の中ギリギリまでライトを近づけてた。
「あっ!そこに…」
「ええ、これだ…」
”ふたつあった!さっきのは思ったより小さいが、もうひとつも同じものなのだろうか?”
***
結局、拾い上げたカプセルは直径6、7センチで、二つとも同サイズのものだった…。
「国上さん、汗をタオルでどうぞ。水洗いは私がやりますので」
「すいません…」
和田が用意してあったペットポトルの水で、二つのカプセルの表面を洗い落とすと…。
”中には…、うん、やはり紙面みたいなものだ”
「国上さん、中身、入ってますね。二つとも…!」
「…そうですか。とにかく祈祷を済ませましょう。その祭壇の上に並べてください」
「承知しました」
”これがあの鬼島則人の埋めた呪いのカプセルか…。呪いのキャッチ・ポイントの発信装置として…。何ともおぞましい…”
祭壇に佇む二つのカプセルを目にしながら、和田の胸の内は暗澹たるものがあった。
そして壇上のカプセルは国上によって、柳の枝の下で約2分間、祈祷を受けた…。
***
「ふう…、最低限だが、ここはこれでよしとしよう。和田さん、柳を浄化させるので、スコップで土を戻してください。急ごう」
「わかりました」
くびれ柳のカプセル埋出しとくびれ柳の浄化施術は、いよいよ最後の段階に突入し、二人はどうしてももはやる気持ちが先行しててしまうようだった。
一方、約200M離れた校門の外では、手島が概ね状況を察したのか、ソワソワしながら二人を注視している。
「ナムソカナンザラ、ハマラニハラマ…」
和田が掘り起こした土をスコップで埋め戻す間、国上はくびれ柳の浄化祈祷を唱え続けた…。
「和田さん、今から表面に塩を撒くから、終わったら軍手で丁寧にならしてください。最後に清酒をまた3周、それで終わりとなります」
「了解しました…」
”これは…!!”
国上は右手で掴み上げたものを両手に持ち代え、表面の土を払うと…。
「カプセルに間違いないですな。もうひとつも近くにあるはずなので、ライト、近づけるだけ近づけて下さい」
「はい!」
和田は地面に膝をついて、穴の中ギリギリまでライトを近づけてた。
「あっ!そこに…」
「ええ、これだ…」
”ふたつあった!さっきのは思ったより小さいが、もうひとつも同じものなのだろうか?”
***
結局、拾い上げたカプセルは直径6、7センチで、二つとも同サイズのものだった…。
「国上さん、汗をタオルでどうぞ。水洗いは私がやりますので」
「すいません…」
和田が用意してあったペットポトルの水で、二つのカプセルの表面を洗い落とすと…。
”中には…、うん、やはり紙面みたいなものだ”
「国上さん、中身、入ってますね。二つとも…!」
「…そうですか。とにかく祈祷を済ませましょう。その祭壇の上に並べてください」
「承知しました」
”これがあの鬼島則人の埋めた呪いのカプセルか…。呪いのキャッチ・ポイントの発信装置として…。何ともおぞましい…”
祭壇に佇む二つのカプセルを目にしながら、和田の胸の内は暗澹たるものがあった。
そして壇上のカプセルは国上によって、柳の枝の下で約2分間、祈祷を受けた…。
***
「ふう…、最低限だが、ここはこれでよしとしよう。和田さん、柳を浄化させるので、スコップで土を戻してください。急ごう」
「わかりました」
くびれ柳のカプセル埋出しとくびれ柳の浄化施術は、いよいよ最後の段階に突入し、二人はどうしてももはやる気持ちが先行しててしまうようだった。
一方、約200M離れた校門の外では、手島が概ね状況を察したのか、ソワソワしながら二人を注視している。
「ナムソカナンザラ、ハマラニハラマ…」
和田が掘り起こした土をスコップで埋め戻す間、国上はくびれ柳の浄化祈祷を唱え続けた…。
「和田さん、今から表面に塩を撒くから、終わったら軍手で丁寧にならしてください。最後に清酒をまた3周、それで終わりとなります」
「了解しました…」