光の中の闇と闇の中の光

夏休み終了間近！

私はそれから勉強をしたりお喋りしたり和やかに過ごしていた。


そして、夏休み終了まで残り1週間になった。


井龍様は相変わらず優しくしてくれた。


宿題を見てくれたり、なぜか礼儀作法まで教えてくれた。


おかげでなんか動きが上品になってる気がする。


我ながら。


「すみれちゃん」


あっそうそう。


もう一つ大きな変化があった。


それは井龍様が私のことをすみれって名前で呼ぶようになったこと。


「なんですか？」


「一緒にお茶しない？」


「します！」


井龍様とのお茶はお菓子とか甘いものが食べられるから大好き。


しかも私の好みのど真ん中。


何で知ってるんだろうね。


たまたまかな。


それと、私は夏休みが終わりそうで憂鬱な気分になって落ち込んでいる。


そのせいか、最近特に井龍様がお茶会をしてくれるようになった。


でも、夏休みが終わったららんと顔を合わせなければならない。


そのことがすごく気がかりで残り少ない夏休みを楽しめていない。


そんなことを考えているうちに残り二日になった。
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