光の中の闇と闇の中の光
努力

真実

「どういうこと?」


「じつは、今まで言ったことは本当に思ってたわけじゃなくて、お母さんがこうしろって言ってそれを私にさせてたの。」


「え」


「本当みたいだね。」


「そうだったんだ...」


「だから、これからは仲良くなれるようにがんばるから!」


びっくりだ。


まさか、‟らん”からの嫌がらせじゃなくて、‟お母さん”からの嫌がらせだったなんて。


「そういうことだったら仲よくしよう。」


「でも、なんで急にそんなこと言う気になったの?」


「実は...」


ゴクッ


「今までだったらバラしてもお姉ちゃんには助けてくれる人なんていないでしょう?」


「だから、今なら井龍様が守ってくれるかなって」


「ぐっ」


そうだったのか...


否定できないのがつらい。


ん?


「言われていたとはいえ、する気がなかったのならしなければよかったんじゃないの」


「だってー(´;ω;`)やらなかったら怒鳴られたり殴られるんだもん(T_T)」


まじか...


「それって、もう私と一緒じゃん」


「虐待だね。どうする?」


「どうするとは?」


「すみれちゃんが良いのなら、一緒に住まわせてあげても良いけど...」


「「本当ですか⁈」」


「私は全然いいです!仲良くできるにこしたことないですし。」


「ほんと?良いの?」


「うん!だって井龍様が本当のこと言ってるって教えてくれたから。」


「やった~!ありがとうございます!」
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