光の中の闇と闇の中の光

失恋

「おはよう！」


私はいつも通りのあいさつをする。


そんな私と一緒にお姉ちゃんも入ってくる。


「おはようございます。」


お姉ちゃんがそう言って入ってきたとたんみんなの視線が冷たくなる。




「なんで、らんちゃんとあの悪女が一緒にいんの。」コソッ

「マジで身の程わきまえろよ。」コソッ



聞こえてるんだけどね。




「ねぇ。みんなに話があるの。」


私はそう言って話を切り出す。


「今までお姉ちゃんに言ってきたことは全部嘘で、お母さんの指示なんだ。」


「え。」


「お姉ちゃんはお母さんの子供じゃないの。」


「お父さんが不倫してたってこと？」


「そうなんだけど、私が不倫相手の子供。」


「私とお母さんがいたせいでお姉ちゃんのお母さんは家を追い出されたの。」


「でも同い年じゃん。」


「それくらい前から不倫してたってこと。」


「マジ...」


「そう。だから、お母さんはお姉ちゃんのことが嫌いで、私に嘘を言うように言ったの。」


「お姉ちゃんを悪者にしろって。」


「...」


「今まで騙しててごめんなさい！」


私が頭を下げたらみんなが慌てて言ってくれた。


「いいよ！私たちがらんちゃんを嫌いになることなんてないよ。」


「本当？ありがとう...！」




「その...すみれさん。」


そう呼ばれてお姉ちゃんはびっくりしてる。


「今までごめんなさい!!!!本当のことを知ろうともせずに罵ったりして。」


「え。あ、はい。私は大丈夫です。これから少しでもいいので仲良くしてほしいです。」


「「「もちろんだよ！」」」


皆が仲直りできてよかったぁ～


あ、男子がお姉ちゃんのやさしさと笑顔の破壊力に撃沈している。ww