光の中の闇と闇の中の光

タメ口

今日は待ちに待った井龍様...えーと冬人の実家に行く日!


この日の為に、髪型も、服も完ぺきに考えた。


いりゅ、冬人は何でもいいと思うって言っていたけど、第一印象はできるだけいい方がいいよね。


どんな所なんだろう。


都会なのかな~


それとも、自然の多い所か、どんな場所なんだろう。


ご両親もいるって言ってるし、緊張する~。


もしも、仲良くできそうなら、冬人の小さい頃の話とか聞きたいな~。


取り敢えず、頑張ってきます!



「緊張してる?」


「はい。だって初対面ですし、嫌われたくないです」


「そっか。まぁ、あの両親はよっぽど性格悪くなければ人のことが嫌いになる性格ではないから、安心していいよ。」


そりゃあ冬人のご両親だし、きっと滅茶苦茶いい人なんだろうけど。


「はい!」


「あと、名前で呼ぶように努力してくれてるんだし、無理強いはしないけど、タメ口で良いよ。」


「うん...頑張ります。   頑張る。」


「ふふふっ可愛いなぁ。」ボソッ


「? 何か言いました? いや、言った?」


「ううん。何でもない。」



何回間違えるんだ、私!!!!


冬人がなんか言っていた気がするけど、気のせいかな。


楽しみだけど、緊張する~。


「こんな変な子なんか認めない!!!!」って言われたらどうしよう...


というか、冬人はいつも可愛いって言ってくれるけど私はいたって普通の女子だし。


冬人の隣にいたら絶対浮く...!
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