光の中の闇と闇の中の光
入学式
入学式の日になった。
着々と進んで、次が在校生代表の言葉となった。
スッと物凄く綺麗な男の人が壇上に上がった。
その瞬間在校生の女の人がきゃあと黄色い悲鳴を上げた。
「こんにちは。在校生代表の井龍冬人です。」
「この度はご入学おめでとうございます。この学園では、上下関係に厳しいので、くれぐれも気を付けてください。」
「ここではクラスで相手の身分を知ることができます。」
「Kクラスは神のみが在籍しているクラスで、Aクラスはあやかしのみが在籍するクラス、そして皆さんのほとんどが人間が在籍するHクラスです。」
「何か質問はありますか?」
「ないようなので、これで終わりたいと思います。」
隣を見たら、らんが頬を赤く染めてうっとりとした顔で井龍先輩を見ていた。
周りでも、ほとんどの人が見惚れていた。
(確かに超イケメンだしね。)
そんなことを考えていたら、井龍先輩がこちらを見ていることに気付かなかった。