隠れ御曹司の愛に絡めとられて
あなたが誰でもきっと
――月曜日。
カエデくんの家から出勤するのはこれで何度目だろう。
これからは毎日彼の家から通うことになるんだろうか。
車で送ると言うカエデくんの申し出を断って、でもまだ彼の家から最寄り駅までの道のりが怪しいので、駅まで歩いて送ってもらった。
目印になるものをいくつか教えてもらったから明日からは一人で行けそうな気がする。
方向音痴を克服することはなかなか出来そうにないけど、こうやって少しずつ努力するしかない。
「若月ちゃん、おはよう」
「おはようございます。体調はどうですか?」
「うん、もう大丈夫だよ、元気元気!」
「それなら良かったです」
「若月ちゃんにも迷惑かけちゃって、ごめんねー」
「いえ、ぜんぜん大丈夫です」
私の後輩は、相変わらず可愛い。
そう言えば彼女も五つ年下だっけ。
という事は、カエデくんと同い年か。
なんて、仕事中なのにカエデくんのことを思い出したりして、気が緩みすぎだな私。
ダメダメ、切り替えなければ。
カエデくんの家から出勤するのはこれで何度目だろう。
これからは毎日彼の家から通うことになるんだろうか。
車で送ると言うカエデくんの申し出を断って、でもまだ彼の家から最寄り駅までの道のりが怪しいので、駅まで歩いて送ってもらった。
目印になるものをいくつか教えてもらったから明日からは一人で行けそうな気がする。
方向音痴を克服することはなかなか出来そうにないけど、こうやって少しずつ努力するしかない。
「若月ちゃん、おはよう」
「おはようございます。体調はどうですか?」
「うん、もう大丈夫だよ、元気元気!」
「それなら良かったです」
「若月ちゃんにも迷惑かけちゃって、ごめんねー」
「いえ、ぜんぜん大丈夫です」
私の後輩は、相変わらず可愛い。
そう言えば彼女も五つ年下だっけ。
という事は、カエデくんと同い年か。
なんて、仕事中なのにカエデくんのことを思い出したりして、気が緩みすぎだな私。
ダメダメ、切り替えなければ。