私の恋人と執事はいつもいがみ合っている
「なんか、凄いね!」

「え?」

「まさに“ザ・執事”って感じ!」

「すみません。父と母が心配性なもので……」

「ううん!」
「大丈夫よ!
智達も言ってたから!
星那ちゃんも、まさに“お姫様”って!」

「だから、大騎と智久くん。
星那ちゃんのこと“姫様”って呼んでるんでしょ?
蒼志くんのことも“王子”呼び出しね!」

「あ、はい。
私達が財閥の子どもだから、大騎くんと智久くんがそう呼びだして。
いつの間にか、あだ名みたいになっちゃったんです(笑)」


それから三人は、それぞれプレゼントを購入する為移動する。
「やっぱ定番だけど、マフラーとか?」
「うーん、やっぱそうかな(笑)」

「星那ちゃんは、何か決めてるの?」

「マフラーにしようかと思ったんですが、やっぱり一年中身に付けてもらえる物にしたいと思って!
だから、アクセサリーにしようかと……」

「そうね!」
「じゃあ、私もそうしようかな~」

ショップに向かう。
「ここは、色んなブランドが揃ってるからいいわね!」

星那は、蒼志の好きなブランドのブースに向かった。
様々なアクセサリーを見て回る。

「ピアスと指輪はもうしてるから……
あ、でも。他のアクセサリーもあーくんは持ってるんだよなぁ……」
ぶつぶつ独り言を言いながら、ガラスケースの中を見る。

“今年の新作”と書かれたコーナーがあり、そこを覗く。
「わぁー、綺麗~」
ネックレスに釘付けになる。

これなら新作だし、蒼志が持っている物と被ることがないだろう。
「これを包んでください!」
「はい、クリスマス用でよろしいですか?」
「もちろん!」

「メッセージカードをお付けすることができますが…」
「あ、お願いします!」

「カードに一言書いてください」と言われ、ペンと“Merry Christmas!”と書かれたカードと一緒に渡された。

【これからも、よろしくね!
未来の旦那様☆】
と書き、渡す。

包んでもらい、星那はそれを大事に抱え込んだ。


そして休憩しようということになり、カフェに来ている星那達三人。

「━━━━━あ!二人はイベント、行く?」
実波が、星那と陽香に言う。

「あー、街のクリスマスイベント?
行くよ!智と行こうって話してて!」
「私も、あーくんと行きたいねって話してますよ!」


「じゃあ、ばったり会ったりして………?(笑)」
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