私の恋人と執事はいつもいがみ合っている
「━━━━あ、綺麗…」

中身は、ネックレスだった。

「フフ…星~」
「うん!ありがとう!
……………フフ…」

「ん?星那?」

「あーくん。
私達、やっぱ気が合うね!」

「え?」

「私もあるの、クリスマスプレゼント!」

ソファを下り、バッグからプレゼントを出す。
蒼志の前に座り渡した。

「あーくん、受け取って?」

「ありがと!
……………おっ!星那からも、ネックレスだ!」
メッセージカードを見て嬉しそうに笑い、ネックレスを手の平に乗せた。

「ね?私達、気が合うでしょ?(笑)」
星那も、プレゼントされたネックレスを手の平に乗せて微笑んだ。

「だな!
まぁ、当然だけどな!(笑)」


星那の持っている箱から、ネックレスを取り出し「つけてやる」と言った蒼志。

星那がつけていたネックレスを外して、自分がプレゼントしたネックレスをつけた。

「ん。似合ってる!可愛い!」
「フフ…私も、あーくんにつけたい!」

「ん。よろしく!」
ネックレスを取り、蒼志の後ろに回ろうとする。

すると━━━━━
「何やってんの?
正面からつけてよ」
星那を制す。

「へ?正面から?」

「うん。ほら!来て?」
両手を広げる、蒼志。
腕の中に収まり、前からネックレスをつける。

抱きつくようにしてつけているため、蒼志の吐息が耳にかかる。
上手くつけられず、時間がかかっていた。

「星那、まだー?」
「う、うん////ま、待ってね。
…………つい…た…
━━━━あ…/////」
やっとネックレスがついて、向き直る。
蒼志の顔が間近にあり、顔を赤くする。
思わず離れようとするが、蒼志にがっちり抱き締められていて離れられない。

「………」
「……/////」

「………」
「……/////」

見つめ合う二人。
ジッと見つめる蒼志と、顔を真っ赤にしている星那。

「ねぇ…」
先に蒼志が口を開いた。

「え?な、何?」

「これからどうしようか?」

「え?ど、どうって?」

「星那は、どうしたい?」

「え?えーと…/////」

「一緒に風呂に入って寝る?」

「へ?」

「それとも、このままベッドに行って愛し合う。
どっちがいい?」

「……/////」

「ちなみに俺は、このまま愛し合いたい。
でも星那が嫌なら、せめて一緒に風呂に入りたい。
あ!言っとくけど、離れるのは受け付けねぇから!
“閉じ込めたい”っつったろ?
本当はこの家の中に閉じ込めてぇんだけど、そんなことしたら河冨や星那のおじ・おばがうるさいだろ?
だから、今日は腕の中に閉じ込めるから!」

「……//////」

「星那?
━━━━━━!!?」
少し震えながら星那は、蒼志の口唇に自分の口唇を押しつけるように塞いだ。

「…………私も…愛し合いたい………」

そして消え入りそうな声で言った。
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