私の恋人と執事はいつもいがみ合っている
俺は、星那にしか心も身体も動かない
今日は、蒼志と星那の高校の同級生が集まっての同窓会━━━━━━━

「大騎ー、王子と姫様はー?」

大騎「まだみたいなんだよ。
二人とも、出席するっつってたからもう来るはずなんだが……」

智久「大騎~、今電話したらもうすぐ着くんだと!」

大騎「ん!らしいぞ!」

「やった!
王子はどうでもいいんだが、姫様に会えるの楽しみにしてたから!」
「俺も~!」
「二年振りだもんなぁー!」

同級生達(特に男性)が、揃って言っている。

女性の同級生達も、蒼志に会えるのを楽しみにしてるようだ。
「蒼志くん、どんなかな?」
「久しぶりだし、楽しみ~」

「芽郁は、最近会ったんでしょ?」

芽郁「うん、星那にだけど!」

「蒼志くんは?」

芽郁「ううん。会ってないよ!
てゆうか、あんま会いたくない…」

「そっかぁー」
「まぁ、芽郁は蒼志くんのこと恐れてるもんね……」

芽郁「まぁね……
でも、自業自得だし……」

大騎「まぁまぁ…過ぎたことは、言うのやめようぜ!」
智久「そうそう!芽郁だって、十分反省したんだし!」


そこに、智久のスマホのメッセージの受信音が鳴り響いた。
【ホテル着いた。何処?】

蒼志からのメッセージだ。

智久「王子、着いたみたい!」
そう言いながら、返信する。

【一階のパーティー会場。
ロビー横曲がったすぐのとこ】


すると、会場の扉がガチャと開いた。

蒼志と星那が入ってくる。

━━━━━!!!?
大騎達は、二人に釘付けになる。

まさに“王子と姫”だったから。

星那「お待た━━━━え?」
蒼志「なんで、こんな注目されてんの?俺等」

星那「わ、わかんない…」

今回の同窓会は、ドレスコードはない。
しかし、綺麗めにお洒落してきた二人。

ジャケットとパンツを堅苦しくならないようにカジュアルに着こなしている、蒼志。

シンプルなワンピースを、可愛く上品に着こなしている星那。

二人があまりにも美しくて、誰もが見惚れていた。


大騎達「王子、姫様!
婚約、おめでとう~!」

同窓会が始まり、みんなから祝福される蒼志と星那。
二人は、嬉しそうに「ありがとう!」と微笑んだ。

「でも良かったな、王子!」
「姫様のこと、ヤバいくらいに惚れてたもんなぁ~!」

「そうそう!
ちょっと姫様に話しかけただけで、すぐ嫉妬して王子にボコボコに殺られるし……(笑)」

“確かに~”とみんなに笑われる蒼志。
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