私の恋人と執事はいつもいがみ合っている
久瀬川邸に着き、中に通される。
「蒼志さん、いらっしゃい!」
母親が微笑み、出迎えてくる。
「あ、おばさん。
こんにちは!
星那は?」
相手は星那の母親だ。
できる限り穏やかに、対応する。
「ごめんなさいね。
まだ、お部屋で寝てるのよ。
朝から雑炊を作ったり、頻繁に様子を見に行ったりバタバタしてたから」
「そうですか……
とにかく、部屋で待たせてもらいます」
星那のことだ。
付きっきりで看病したのだろう。
そう思うだけでまた苛立ちがまたぶり返し、機嫌が悪くなる。
「…………大丈夫よ、蒼志さん」
何かを察したように、言ってくる。
「え?」
「河冨の気持ちは置いておいても、星那は“あくまでも家族として”河冨を大切に思ってるに過ぎないわ。
星那が物心ついた時には、既に河冨はここの使用人で星那にとって兄のような存在だったから。
確かに星那は、河冨のことも好きなんだと思う。
でも蒼志さんへの愛情とは、比べ物にならないし“愛情の質”が違うわ。
だから、不安になることないのよ?」
安心させるように微笑む母親に、蒼志も微笑み頭を下げた。
星那の部屋に向かい、中に入る。
気持ち良さそうに、星那が眠っていた。
蒼志は、星那を起こさないように静かにベッドに入り、星那を抱き締めて横になった。
星那の甘い匂いがして、とても幸せな気持ちになる。
モヤモヤした気持ちが、晴れていくのがわかった。
「んん……あーくん…」
不意に、星那が寝言を呟く。
「ヤバ…/////可愛い…可愛すぎ/////」
蒼志は、そんな星那に煽られ思わず組み敷いた。
「キスしてぇ…抱きてぇ……」
ゆっくり、星那に顔を近づける。
でも、口唇が重なる寸前で止まる。
「…………でも…我慢、我慢…!」
気持ち良さそうに寝ている星那を、起こすなんてできない。
蒼志は、必死に心と身体を落ち着けて、星那を更に抱き締め目を瞑った。
そのまま、蒼志も眠ってしまっていた━━━━━━
「蒼志さん、いらっしゃい!」
母親が微笑み、出迎えてくる。
「あ、おばさん。
こんにちは!
星那は?」
相手は星那の母親だ。
できる限り穏やかに、対応する。
「ごめんなさいね。
まだ、お部屋で寝てるのよ。
朝から雑炊を作ったり、頻繁に様子を見に行ったりバタバタしてたから」
「そうですか……
とにかく、部屋で待たせてもらいます」
星那のことだ。
付きっきりで看病したのだろう。
そう思うだけでまた苛立ちがまたぶり返し、機嫌が悪くなる。
「…………大丈夫よ、蒼志さん」
何かを察したように、言ってくる。
「え?」
「河冨の気持ちは置いておいても、星那は“あくまでも家族として”河冨を大切に思ってるに過ぎないわ。
星那が物心ついた時には、既に河冨はここの使用人で星那にとって兄のような存在だったから。
確かに星那は、河冨のことも好きなんだと思う。
でも蒼志さんへの愛情とは、比べ物にならないし“愛情の質”が違うわ。
だから、不安になることないのよ?」
安心させるように微笑む母親に、蒼志も微笑み頭を下げた。
星那の部屋に向かい、中に入る。
気持ち良さそうに、星那が眠っていた。
蒼志は、星那を起こさないように静かにベッドに入り、星那を抱き締めて横になった。
星那の甘い匂いがして、とても幸せな気持ちになる。
モヤモヤした気持ちが、晴れていくのがわかった。
「んん……あーくん…」
不意に、星那が寝言を呟く。
「ヤバ…/////可愛い…可愛すぎ/////」
蒼志は、そんな星那に煽られ思わず組み敷いた。
「キスしてぇ…抱きてぇ……」
ゆっくり、星那に顔を近づける。
でも、口唇が重なる寸前で止まる。
「…………でも…我慢、我慢…!」
気持ち良さそうに寝ている星那を、起こすなんてできない。
蒼志は、必死に心と身体を落ち着けて、星那を更に抱き締め目を瞑った。
そのまま、蒼志も眠ってしまっていた━━━━━━