不器用なあの子は、今日も一宮くんに溺愛されている。
09:エピローグ




* * * *





「――伊都ちゃん!」


「真実ちゃん!お久しぶりです!大変な時期に来てくれてありがとう」


「ううん!全然だよ!お腹の子ももう安全だしね!それより伊都ちゃん可愛いねー!伊都ちゃんは絶対にウエディングドレスより白無垢だなって実はずっと密かに思ってたの!」





「おー!南野ちゃーん!いいね、似合ってるよ!」


「達也先輩!今日は来てくださってありがとうございます」


「いいのよいいのよー。俺たちの時は2次会の幹事までやらせちゃって、伊都ちゃんには頭上がんないからさ!」







高校生のときから一番の親友の真実ちゃんは、今は旦那さんとなる達也先輩と一緒に顔を覗かせにきてくれた。


2人は真実ちゃんが大学を卒業したと同時に結婚し、来月には男の子が産まれる予定だと聞いたときは年甲斐もなく飛び跳ねて喜んだ。




< 253 / 259 >

この作品をシェア

pagetop