エリート御曹司は極秘出産した清純ママを一途な愛で逃がさない
清都さんの背中に回した手にギュッと力を込めると、肌と肌同士が密着した。
彼の温度と重みに心地よさを感じる。

「でも、そんなにかわいくねだられると、歯止めが効かなくなるな」

鋭く真剣な眼差しに気圧される。
私の中にゆっくりと、清都さんが入ってきた。

指や舌でだいぶほぐされたからか、痛みは強くはない。
お腹の中が清都さんで満たされる不思議な圧迫感は、滑らかな彼の腰の動きに合わせて快楽へと変化する。

「あっ、や……ん」

掠れた吐息と声が、広い部屋に響いた。

情熱的な瞳で見つめられ、もう何度目かわからないキスに陶酔しながら、私は清都さんを抱きしめる腕の力を強くした。

「体、きつくないか?」

動きを緩めた清都さんに気遣われ、両目に涙をいっぱいに溜めて小さくうなずく。

「大丈夫です……」
「だったら、一晩中かわいがらせてもらうな」

普段は見られない清都さんの色っぽくも苦しげな表情に、体がゾクッと震えた。

『恋人はいない。けど、結婚にまったく興味がないわけじゃないんだ。心から愛する女性としたいから』

こんなに甘く優しく、たっぷり愛されるなんて。清都さんから本当に愛される人は、幸せ者だ。

迫りくる快楽と、爪先まで痺れる感覚に戸惑いながら、宣言通り一晩中清都さんから与えられる熱情に溺れた。





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