❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
第一章 目覚めた愛
「若頭、大変です」

慌てて俺の元に駆けつけてきたのは、冨樫組の舎弟、ヤスシだ。

「うるせえよ、何が大変なんだ」

「マンションの前に女が倒れています、しかも熱があるみたいなんです」

俺はヤスシとマンションの前に向かった。

オートロックドアの前に、確かに女が倒れていた。

抱き上げると、身体が異常に熱かった。

「おい、ヤスシ、スポーツドリンクと頭を冷やすもの買ってこい」

「はい、かしこまりました」

ヤスシは俺のお守り役だ。

年は十九だが、俺よりしっかりしていて、頼りになる男だ。

俺は三年前から、生きてるのか、死んでるのかわからない人生を送っている。

冨樫組組長、つまり俺の親父は心配して、ヤスシを俺のお守り役につけた。

「自殺されては困るからな」

親父は俺にそう言った。

人間、そう簡単には死ねない、俺は実感した。

俺は女をベッドに下ろして、タオルをしぼり身体を拭くため衣服を脱がせた。

「なんだ、ひでえ」

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