❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
「ヤスシが葉月のスマホにGPSをつけておいたのを教えてくれた」

「そうか」

葉月は興奮している冨樫を宥めようと西沢の前に飛び出した。

「冨樫さん、誤解です、西沢さんは山辺から私を助けてくれただけです」

「男と女がホテルの部屋で過ごして、何もなかったと誰が信じるんだ」

「でも本当です」

「お前、記憶は戻ったのか」

西沢が冨樫に尋ねた。

「全て蘇ったよ、三年前の事件と葉月との出会いと」

葉月は冨樫の言葉に驚きを見せた。

「葉月、俺は三年前、女の芝居を見破れなかった、まさかあんなに俺の抱擁に
満足してくれてた顔も身体も嘘だったなんて、あの時、俺は確かめなかった、
本当に俺を好きかって、それはそうだろう、あれが芝居だなんて誰が思うんだよ」

「冨樫さん」

「葉月もそうなのか、俺との抱擁は全部嘘か」

「私は……」

そこまで言いかけた葉月の言葉を冨樫は遮った。

「俺は葉月を愛してる、たとえお前の中に俺がいなくても、俺は葉月を連れ帰る、
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