❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
冨樫は朝まで一睡も出来ずにいた。

葉月の部屋をノックする、しかし応答はない。

葉月に声をかけるが、返事はなかった。

「おはようございます」

そこへヤスシが食材を持って朝食を作りにやってきた。
「あれ、葉月さんはどうしたんですか」

ヤスシはリビングとキッチンに見当たらない葉月を心配して、冨樫に尋ねた。

「葉月は部屋に引きこもったまま、声をかけても答えない」

「えっ、ケンカでもしたんですか」

「ケンカなんかしねえよ、ただ……」

ヤスシは二人の間に何かあったんだろうと推測した。

「ただ、どうしたんですか」

「いいから、葉月に声をかけろよ」

ヤスシは仕方なく、ドアの外から葉月に声をかけた。

「おはようございます、ヤスシです、葉月さん」

葉月はすぐにドアを開けて出てきた。

「おはようございます」

「若頭とケンカでもしたんですか」

「ケンカなんかしません、私が悪いんです」

そこへ冨樫が言葉を発した。

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