❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
冨樫は葉月の言葉を遮って、葉月を抱きしめていた。
「葉月、ありがとうな、でも俺だって、葉月が怪我しないように、笑顔でいられるようにって思ってる、葉月は俺に守られていればいいんだ、葉月に何かあったら、俺はどうすればいいんだ、もう、俺を一人にしないと約束してくれ」
「冨樫さん、ごめんなさい」
そこへ担当医師と看護師が駆けつけてくれた。
担当医師は葉月を診察して、笑顔で伝えてくれた。
「もう、大丈夫です、あとは傷口の回復を待つばかりなので、安静にお過ごしください」
「ありがとうございました」
冨樫は深々と頭を下げた。
しばらく葉月は入院を余儀なくされた。
そこへヤスシが病室のドアをノックした。
「はい」
ドアが空いてヤスシが入ってきた。
「葉月さん、良かったですね、組長はすごく心配していたんですよ、
三年間探してやっと会えたんですから、無茶はしないでください」
「ヤスシ」
ヤスシはあっと言う表情を見せて「俺、飲みもの買って来ます」そう言って病室を後にした。