❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
そんな矢先、ヤスシと買い物に行った先で、黒い高級車が葉月の傍らに停まった。

車から降りてきたのは、丸堂組若頭、丸堂健だった。

「冨樫組組長の姐さんですよね、俺は丸堂組若頭、丸堂健と申します」

葉月に対して、一礼した。

なんて、礼儀正しい極道なんだろう。

言葉も丁寧だし、黒のスーツをビシッと着こなして、極道には見えない。

「どのような御用件でしょうか」

「お宅さまの組員が、自分の女に手をつけまして、どのようにおとしまえつけるか、
聞きたいと思いまして」

「誰ですか」

丸堂健はじろっとヤスシを睨んだ。

「この人ですか」

葉月は自分の後ろにいるヤスシの方に顔を向けた。

「はい」

「うちの組員が丸堂さんの恋人に手を出したと、仰いますが、
合意の元ですよね」

「いくら合意の元でも、人の女を抱いて許させるとお思いですか」

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