❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
葉月は丸堂の言っていることが理解出来ずにいた。

「姐さんにお会いしたかったんです、堅気の女性だとお噂は伺っていましたから、
もっと、軟弱な方と思っていました、でも、極道にこれだけ自分の気持ちを伝えられる
女性だなんて、自分は姐さんに惚れました」

「私は冨樫の妻ですから、冨樫以外に行為を寄せられては困ります」
葉月は、今日は着物を着ていた。

着物の帯留めを買いにきたのだ。

葉月はバランスを崩して、倒れそうになった。

「危ない」

咄嗟に丸堂が葉月を支えた。

「大丈夫ですか」

「だ、大丈夫です、ありがとうございます」

葉月はヤスシに「帰りましょう」そう言ってその場を後にした。

車に乗り込み、葉月はヤスシに尋ねた。

「ヤスシさん、丸堂さんの恋人を好きになってしまったのですか」

「姐さん、申し訳ありません」

「相手の女性も、同じ気持ちですか」

「はい、自分を好きって言ってくれました」

「そう」

「組長になんて言ったらいいでしょうか」

「そうね」

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