❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
「丸堂さん、下着履いてください」

丸堂はペットボトルを手にベッドに近づいた。

そして、葉月にペットボトルを手渡した。

ベッドの横のナイトテーブルの上のタバコに火をつけた。

煙を吐く横顔を見つめて、葉月は思った。

私、丸堂さんと身体を重ねたの?

この時、葉月は冨樫を裏切った罪悪感に押しつぶされそうになっていた。

「葉月、夜まで時間はたっぷりある、どこか出かけるか」

「はい、お供致します」

「シャワー浴びてこい」

葉月はベッドから抜け出すと、シャワールームへ急いだ。

あれ、私、服着たまま寝たの?

丸堂さんは私を抱かなかったの?

そんなわけないよね。

わざわざ、服着せてくれたの?

記憶を辿るも全く覚えていない。

身体も全く痛くない、冨樫との抱擁は翌朝、身体中が痛くて、

激しさを物語っている。

鏡に映し出された、首筋のキスマークに頭が割れるように痛くなった。

次の瞬間、山辺との抱擁の光景が蘇ってきた。

「きゃあ〜」

「どうした、葉月」

< 139 / 160 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop