❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
「そんなに謝らないでください、私だって冨樫さんを求めたんですから、二度と触れないなんて寂しいこと言わないでください」

冨樫は葉月の言葉にポカンとした表情を見せた。

「あ、あのう、私、その寂しいというか、あのう……」

冨樫はそっと葉月の肩を抱いて、おでこにキスを落とした。

「俺、いきなり約束破ってるな」

そんな二人を見てヤスシは咳払いをした。

「ちょっと、二人の世界に入らないでくださいよ、俺がいること忘れないでください」

葉月は恥ずかしくなって俯いた。

冨樫は葉月に対して、好きだという感情が溢れていた。

「葉月、お前がここにいてもいいと思うなら、俺がお前を守る」

「冨樫さん」

二人はじっと見つめあった。

「はい、朝食出来ましたよ」

二人はヤスシの言葉に現実に引き戻された。

それから、葉月は冨樫のマンションで暮らすことになった。

夜はベッドを共にする。

しかし、冨樫はあれ以来、葉月を抱こうとはしない。

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