❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
「目に相当のダメージを負っています、目が見えない状態を覚悟してください」

「生きてさえいれば、俺は……」

その時、葉月の言葉を思い出した。

「冨樫さん、私の目が見えなくなったら、冨樫さん以外の男性を見ることはできないですよね」

「何言ってるんだ、そんなことになったら俺のことも見えないだろう」

「だって、冨樫さんは嫉妬しないですみますよ」

冗談で笑い合っていたことが、本当になるかもしれないと背筋が凍る思いがした。

他の男を見ないようにって、俺は葉月のこんな状態を望んだ訳じゃない。

それからまもなく、葉月の意識が回復した。

担当医師が診察を終えて、冨樫は別の部屋に呼ばれた。

「意識が回復して、怪我も治療を続けていけば問題はありません、しかし、前にもお伝えしましたが、目が見えない状態です」

「そんな……治療すれば見えるようになるんですよね」

「視力の回復は難しいと思いますが、諦めずに頑張っていきましょう」

冨樫は全て自分の責任だと痛感した。

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