❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
第三章 悲劇が襲い掛かる
でも、葉月と知り合ってからは、生きる気力みたいなものが湧き上がって、

なんか葉月の顔を見てるだけで気持ちが高揚してくる。

もちろん、葉月を抱きたい。

しかし、それで葉月に拒否されるのは耐えられない。

冨樫は葉月なしでは生きていけないくらいに葉月にどっぷり浸かっていた。

そんな矢先、二人を引き裂く黒い影が迫っているなど、予想がつかなかった。

この日、冨樫は葉月を誘って買い物に出かけた。

「葉月、一緒に買い物に付き合ってくれるか」

「はい」

いつものようにヤスシが運転する車で、店に向かった。

「葉月、なんか欲しいものあれば買ってやるぞ」

「私は大丈夫です」

「葉月は本当に欲がないんだな」

こう言われて、葉月は一つだけ叶えて欲しいことがあったが、その言葉を飲み込んだ。

冨樫さんが好き、毎日、ギュッと抱きしめられて、ドキドキが加速して行く。

冨樫さんに抱いて欲しい、首筋にキスして欲しい。

胸に触れてほしい。

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