❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
山辺は冨樫に殴り続けられて、病院送りとなった。

冨樫は警察に連行された。

葉月はヤスシと共に病院へ向かった。

葉月はパニックを起こして震えていた。

ヤスシは葉月を連れてマンションに戻り、冨樫組組長に連絡を入れた。

「組長、ヤスシです、あのう、若頭が暴走して、警察に連行されました」

「何があったんだ」

「申し訳ありません、若頭の大事に思っている女性が酷い目にあって、若頭は訳がわかんなくなって、一方的に殴りつけて、病院送りにしてしまいました」

「雅也にそんな熱くなる程の女がいたのか」

「一ヶ月前に知り合った女性です」

「そうか、わかった」

組長、つまり冨樫の父親だ。

気性が荒いのは昔からで、相当悩まされていた。

でも、三年前からは人が変わったように大人しくなった。

いや、感情が動くことがなくなったと言った方が正しいだろう。

それが、一ヶ月で、それほどまでに惚れ込んだ女とはどんな女性なのか、

冨樫雅吉は会ってみたくなった。

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